小樽窯でつくる陶器は、すべて完全手づくりの為、 一つ一つの表情が違います。そしてお使いになるほどに味わい深く、柔らかく手に馴染んできます。これら器たちの特徴を手づくりの味わい、良さとしてご理解いただきたいと存じます。
そのため、原則として以下の事由での返品は承っておりませんことをご了承くださいませ。
貫入
陶器の特徴として、焼成時に素地と釉薬の収縮率の違いによってヒビの様に見えるものができます。これは「貫入(かんにゅう)」といい、釉薬のかかった陶器にみられる大きな特徴のひとつです。特に白地のものは際立ち、小樽窯の雪志野の器はこの貫入がさらに美しさを引き立てています。
ヒビとは違い水漏れするようなものではありませんので、貫入の美しさを味わいつつ安心してお使いください。
ただ、貫入には水分が染み込みますので、お料理やお飲み物の色も染み込んできます。はじめて器をお使いになる前に、器が浸かるくらいのお米のとぎ汁を入れた鍋に入れ、ゆっくり弱火で20分ほど煮てから火をとめて、そのまま冷えるまで待ってから器を洗い自然乾燥させるという工程を踏むと、貫入をお米のでんぷん成分であらかじめ埋めることができ、着色を少し防ぐことができます。
貫入も時を経ることによる楽しみな味のひとつです。お好みの方法でお客様の手に馴染ませていっていただければと存じます。
ピンホール
釉薬や化粧土をかける過程で生じる小さな穴をピンホールといいます。ピンホールや細かな気泡に関しては、良品の範囲内としております。
鉄粉
黒っぽい斑点は「鉄粉」と呼ばれ、原料となる土に含まれる成分が焼成の際に出てくる現象です。 小さなものに関しては良品の範囲内としております。